オフィスに野菜を置く意味を、労務の視点で考える
制度を作るのではなく、まず環境を整えるという考え方があります。
たとえば健康施策では、ルールづくりや数値管理を思い浮かべがちですが、実務では「言わなくても、ついそうしてしまう」環境の方が、無理なく続きます。
私自身、朝・昼・晩できるだけ野菜を摂り、さらに一口目には必ず野菜から食べることを続けています。それからは、体調だけでなく、午後の仕事の集中力や疲れ方も、以前より安定していると感じています。医学的な評価としては、食事の最初に野菜を取ることで、血糖値の急な上昇を抑えやすく、食後の眠気や集中力低下を感じにくいとされています。
この習慣が続いている理由は、意識の高さや努力ではなく、野菜が手元にあるという環境です。弁当にプラスできる野菜があるだけで、一口目を野菜にする行動は無理なく続きます。
給与を増やさずに満足度を高める、いわゆる「第三の賃金」の考え方は、こうした小さな工夫と相性が良いものです。オフィスに野菜を置くといった、社内で食を補える取り組みは、福利厚生として位置づけやすく、就業規則の改定や管理を伴いません。
管理や義務を増やすことなく無理なく続き、会社の負担を増やさない点に、この取り組みの良さがあります。



